自然葬が増えている理由

「自然葬」という言葉は「送葬の自由をすすめる会」という市民団体が平成3年の10月に遺骨を海にまく「散骨」を行った際に、この行為のことを、そのように命名したのがはじまりであるといわれています。

以後、この言葉は徐々に一般の人々にも認知されていきました。



日本消費者協会が平成11年に行った調査によると、自然葬について、11パーセントの人が「できれば自分はそうしたい」、38パーセントの人が「故人の希望ならする」、7パーセントの人が「法的に問題がなければしたい」と答えています。

この調査結果から、平成11年の時点で既に、自然葬を行いたいと思っている、もしくはあまり抵抗がない、という人の割合がかなり高いことがわかります。



実際、現在、自然葬を希望する人の数は年々増加しており、特に若年層では希望者、理解者ともに増えてきています。

何故、自然葬が多くの人の支持を集めているのか、という事については、様々な理由があると思いますが、その中でも一番大きな理由として、家制度にまつわる状況の変化を挙げることができると思います。

戦前のような大家族であれば、昔ながらの「家墓(墓の正面に”~家”と彫られている先祖代々伝わるその家の墓)」を維持していくことはそれほど難しことではないのですが、戦後増え始めた核家族や、最近の少子化、一生結婚しないことを選ぶ人の増加、などといった家制度にまつわる状況の変化が、家墓の維持を困難にし、そのため家墓に入ることの出来ない(もしくは入りたくない)人々が、その代替物として選択しているというわけです。